43歳 女性 会社のつきあいの縁を切って、同好の友を得る

縁を切ってすっきりしたのは、会社の人間関係です。

元々、自由に一人で旅行などが好きな私は型に縛られることが嫌いな人間でした。

ですが、どうしても収入がなければ人間は生きてはいけません。

仕事をしなくては、何とか働かなくては、大手に就職しなくてはという考え一辺倒で今まで働いてきました。

今まで働いてきた会社は、一応大手と言われるところで職務もさまざま。

経理、秘書、営業、インストラクターなど。

すべての会社で、数字や社外イメージ、顧客の確保などを重んじ、とにかく会社のイメージのためだけに働き、働く人のことなどおかまいなし、休日返上も当たり前という会社。

そんな会社の人間関係といえば、女性同士ならテレビ番組の話や芸能人のゴシップばかり。

時には会社の人のうわさ話と対して面白くもないことばかり話されます。

そのたびに私は顔に笑みを作り、そうだねと言いながら孤立していくのを感じました。

中には一人で読書にいそしみ、自分だけの時間を作る人がいますが、日々円満な会社生活を作るにはやはり日常のコミュニケーションが必要と思っていた私は少し無理をして相手の方たちに合わせていました。

しかし、ある日から私はこうやって死ぬまで生きていくのだろうかと思うようになりました。

仕事が嫌いというわけではないけれど、これを一生やっていくということになるのが少し疲れてきたのです。

どこか遠くに行きたい、自分の時間が欲しい。

そう思うようになりました。

そんな時、深夜のアニメ番組に目が留まりました。

ぼんやり見ていたそれが、なんとなく気になり私は久しぶりに紙とペンを取りました。

するとするすると絵が描けました。

私はとたんに涙が出てきました。

そして、そうなのだ、と確信したのです。

私は絵を描くのが好きでした。

物語を紡ぐのが好きでした。

でも家族から散々嫌がられ、中途半端に終わっていたのです。

数十年ぶりに見る自分の絵は稚拙で、笑ってしまうものでしたが、描きあげると憑き物が落ちたようにすっきりしました。

ああ、これが私のやりたいことだ。

私はやっと自分を取り戻した気持ちになり、早速その次の日から絵の道具を揃え始めました。

会社の友人との付き合いはそれからぴたりとやめ、会社が終わるとすぐに家に戻りました。

お昼休みは少しでも創作の時間に使いたかったので、近所のカフェでパンとコーヒーのみのランチを取り、独り黙々と絵を描きました。

作品が出来上がるとツィッターやピクシブなどに投稿し、そこから友人ができるようになりました。

今は、全国にいるツィートしてくれる人たちと毎日のように意見を交換し、楽しい創作活動の日を過ごしています。

会社の付き合いの縁を切ったことで、私は多くの自分の時間を得ました。

そして新しい仲間を見つけました。

もし、会社を中心に考え続けていたらこんな楽しい時間は過ごせなかったでしょう。

縁切りをしたあとは必ず新しいご縁ができることを体感した、そんな経験です。