34歳女_両親と縁を切った
私が縁を切ってすっきりしたのは両親でした。
私の家庭は飲食関係の自営業を営んでいました。
私が小さかった時には非常に裕福だったのですが、リーマンショックがあった2008年頃から一気に経営が悪化しました。
私は通っていた大学をやめ、働くことになったのですが、手取り12万円のうちの10万は問答無用でとられていました。
感謝されたことは1度もありません。
家族だから当然だろうというようなニュアンスでした。
しかも、景気が良かった時の生活水準を落とせずに、開けっ放しの部屋でエアコンをガンガン効かせるなど、浪費癖は直っていませんでした。
私は細々と残った2万円を貯めていましたが、貯めていたお金もある程度の金額になったときに黙ってとられました。
両親は経営のためには信じられないようなことも平気でしていました。
私は一生独身だ、両親を支えて生きていくんだと思っていました。
私がいなくなったら、両親は路頭に迷うしかない。
私は幸せにはなってはいけないと思っていました。
しかし、私も結婚を考える人ができましたが、当然両親のお金の件は話せません。
両親も「お前が結婚したら、当然お前には頼らない」と、言っていたため私は今の旦那と結婚をしました。
旦那は交際時からとても頼りになる昔ながらの体育会系といった感じの男性です。
私は両親の事から解放されたと心の中でほっとしていました。
しかしながら、恐れていたことが起こりました。
両親が、私達夫婦に100万円ものお金を貸してくれと頼んできたのです。
社会保険料や税金を払うためなので貸してもおそらく返してはくれません。
私は子育てのため、専業主婦だったのでそのようなお金を旦那に内緒で用意することはできません。
本当に恥ずかしく、情けなかったですが旦那に相談しました。
旦那は温かみのある性格ですが、「貸すべきだろうか?」と自問自答していましたが、しばらくして旦那は「貸さない」とポツリと言いました。
その理由は過去に大事な友人2人にそれぞれお金を貸してくれと頼まれて2人とも返済の気配がなく連絡が取れなくなったからだそうです。
「大切な人達だからこそお金は貸せません」と旦那は私の両親に面と向かって伝えました。
私の両親は多少むっとしたものの、「そうか、仕方ないな」とだけ言いました。
それから、私は両親と一気に疎遠になりましたが、私はどこか心がすっきりとして晴れ晴れとした気持ちでした。
私はこの旦那を選んで良かったと心の底から思いました。