定年退職して、年金生活を送る70歳を前にした男性です。長い人生の中で、様々な人と付き合い、接して今日を迎えています。その経験の中から、縁を大切にすべき事と、縁を切ってスッキリすべき両面がある事をしみじみと感じています。そんな中で、しがらみを捨て、縁を切ってスッキリとしたと言う最近の体験をお話ししたいと思います。人は誰しも若い頃には友人や恋人などとの関係、就職すれば会社組織の中での様々な人間関係の軋轢等の中で生きています。そして、その中でも長く在籍している会社との縁は、定年退職した後も続きます。定年退職しても、色々な職場のOB会が開催され、そうした縁が続くのです。OB会に参加すると、すでにOBとなっているので、本来は個人対個人の関係性での付き合いとなるべきなのですが、現役時代に経営層であった人の中には、未だに当時の権威をかさに着ている人が少なくないのです。また、そうした人との接し方でも、偉いさんであったと言う事で、未だに持ち上げ続ける人もいるのです。これでは、かつては上下の関係性であっても、現在は同じOBとして過去を懐かしむ事などできません。ようやく解放された組織のしがらみが蘇る様では、何のためのOB会か分かりません。何度かOB会に参加して、このいやらしい人間関係の中に自ら飛び込む事がバカバカしくなり、OB会とは縁を切りました。縁を切る事で、一人の市民としてのびのびとした生活に波紋を投げかけられる事を失くしたのです。もちろん、会社生活の中で気の合った同僚や先輩・後輩もいます。OB会とは縁を切っても、こうした気の合う仲間との縁は大切に、個別に付き合いを続けています。組織を引きづる付き合いは出来るだけ避け、そんな中で縁を得て親しくなった人との関係は大切にすると言うメリハリが大切だと強く感じます。現役時代で組織と縁を切れないケースは、程度にあしらう付き合いをし、そんな中でも長く付き合える信頼できる仲間との人間関係はしっかりと構築していく事が大切だとも言えるでしょう。