私は現在は平穏に会社員として生活しておりますが、今から数年前、その平穏な生活が脅かされることがありました。それは、小学校時代からの同級生との対人トラブルがあり、もしも彼の本当の狙いに気づかずにいたらと思うと、今でもぞっとします。もともと彼とは、小学校時代、近所同士の間柄で、当初は仲が良かったのですが、中学時代に、彼の本当の一面を知って以来、一度は縁遠くなりました。30歳をすぎて、たまたま小中学校時代の仲間たちと集まる機会があったときに、彼と再会しました。そのとき彼は、その本性も全く見せることがなく、「大人になったんだな」と彼に対して警戒心は薄らいでいました。会社を経営してバリバリと働いていて、知り合った彼女ともゴールイン間近だと聞き、私の目から見て、彼は「かなりの社会的地位があるのだから、そうそう変なことはしないだろう」と安心しきっていました。それから確かに10数年もの間、彼とは良好な交友関係が続いていました。ところが、今から5年ほど前、突然奥さんと離婚してから、彼の様子が急変しました。何か不気味な、私を彼の有利な方向へと誘導しようとするかのように、何か言いがかりをつけてきたり、他の友人たちと一緒にいると、私に対してマウンティングを仕掛けたりと、かつて知った彼のどす黒い本性が、徐々に現れ始めてきたのでした。彼はしきりに、何かにつけて、私にしつこく付きまとうようになりました。そして、私のアパートの玄関の合鍵を、彼のために作るよう要求してきたり、こちらもお金がないのにもかかわらず、お金の無心をしたりと、非常識な要求をするようになってきました。私がそれを断りつづけると、彼は作戦を変えました。彼は、先述の要求を通して、私も生活が楽ではないことを熟知したうえで、ビジネスの話を持ち掛けてきました。私が気持ちが揺らいでいるところ、強引に話を決めてしまい、私はその仕事をやらざるを得なくなってしまいました。次から次へと彼からあれこれ要求され、精神的に疲弊して私は、本業の仕事の方が危うくなりかけました。要求が二転三転し、私はふと「これはあえて失敗させるように仕向けているのでは」と思うようになりました。そこで、相談に乗れそうな弁護士さんを見つけて相談して、いろいろとアドバイスを受けました。そのアドバイスに従って、私は「報酬は受け取らなくていいから、ビジネスの話はなしにする」旨、その同級生に伝え、以後関係を一切絶つことに決めました。すると彼は、本性を露わにして、「どこにでも乗り込むぞ」と脅してきました。「彼とは今後一切連絡を取らない」弁護士さんからの、このシンプルなアドバイスを守り通して、今はとりあえず平穏無事に生活しています。後から聞いた話では、その後、他の友人とも共同経営の話を持ち掛けてはトラブルを起こしたそうで、よくよく話を聞くと、方々でトラブルを起こしているとのことでした。問題の同級生は、ターゲットを見つけてはしつこく付きまとい、そのターゲットを嵌めて金品を搾取しようと常に画策しているとのことでした。中学時代に感じていた不気味な本性とは、彼がターゲットを捕食して生き永らえようとする「サイコパス」であることが所以であり、その本性は全く変わりがなかったことに愕然としました。