私は現在パートと自宅でネット副業をしながら自分が働きやすいスタイルで生活しています。7年前までは個人病院で正社員として20年以上勤務していましたが、今から10年前くらいに入社した同い年のAさんという女性が今までの私の人生でいちばん最強の問題児だったのです。初めの1年は同い年ということもあり会話も弾みAさんとは仲良く働いていました。プライベートでも食事に行ったりカラオケに行ったりと、友達に近い関係だったと思います。彼女は20歳のときに結婚したそうで二人いるお子さんもすでに高校生でした。その職場は朝9時くらいから遅いときだと夜8~9時まで診療していたので、家事やご家族のお世話などもこなしつつこんな時間まで仕事をするなんて、頑張り屋だなと関心していました。ところが2年目くらいになるとAさんも職場に慣れてきたのか少しずつ仕事をサボったり、旦那さんの愚痴を良く漏らすようになりました。初めは同情するようにAさんの話を聞いていたのですが、その言動がさらにエスカレートして仕事中にスタッフルームに入り浸り、ソファに寝転びながらスマホを弄るという状態にまで悪化していました。Aさんは院長に自分が鬱病なので仕事がしたくても体が動かないときがあると言って一日にトータルすると1時間も働いていない状態が半年以上続きました。さすがに私もAさんのぶんも仕事をしなければならないのに、なんの配慮もしない医院側の対応とAさんの仮病としか思えない言動に振り回される日々に爆発寸前でした。それでも仕事では割り切ってこなしていましたが、Aさんとは段々と言葉を交わさなくなりました。そして数ヵ月後に院長から呼び出されて何かと思ったら、「Aさんがあなたから苛められて鬱病がひどくなったと訴えてますが、この病院で自殺者を出したくないのであなたにはもっと自分に合った職場を探して欲しい。」と言われました。その職場にはその時点で18年勤務して尽くしてきたので本当に驚きました。18年勤務した人間より2年ちょっと勤務した人間の方の味方をするなんて。そんな職場ならこちらから去ってやろうと決心しましたが、Aさんの態度には黙っているわけにはいきませんでした。そこでAさんの旦那さんにその状況をお伝えしたところ、実は以前働いていた職場でも同じようなことをして辞めたそうでした。そして早くして家庭を持ったので遊びたい年頃に遊べなかったぶん、いろいろな人と浮気もしているのだとか。旦那さんも知っているのにAさんが仕事をしてくれないと生活が苦しいので強く言えなかったようでした。その後旦那さんが然るべき医療機関にAさんを入院させてメンタルの治療をすることになり、Aさんは退職しました。院長もその話を訊いて私の解雇を取り下げましたが、失望しかなかったので私も辞職しました。Aさんというモンスターと信頼できない院長から離れられて、退職して本当に良かったと心から思ってます。そして1年後くらいに再就職した職場で、同じ時期に入社した方から「もしかしてAさんという人知ってますか?」と訊かれ、私はビックリしました。話を聞くと、その方が前に勤めていた職場にAさんが再就職したのですが社員がたくさんいるのでパートでしか採用できない状態だったそうです。しかしAさんは正社員でなければ生活が苦しいので、その職場の院長に擦り寄って不倫関係になり他の社員を辞めさせるように仕向けたそうです。それでその方も退職せざるを得なくなったそうで、Aさんのことをかなりバッシングしていました。狭い業界なのでAさんの噂は広がることとなったようですが、とにかく私の人生から彼女を排除できたことは良かったです。辞職はネガティブな選択というイメージがありますが、必ずしも全てがそうではないということを私はこの出来事で学びました。